2023年11月の写真

今月の写真/心地よい秋風が吹けば、蒲公英の綿毛が思い思いの方向に散りゆく。何となくもの悲しい季節の移ろいを感じます。綿毛の蒲公英には、別離という花言葉があるようです。そんな蒲公英が、路面に淡く影を落とす光景には心魅かれます。日が落ちる頃まで散歩をすれば、平安中期の僧で歌人・良選法師の「さびしさに 宿を立ち出でて ながむれば いづくもおなじ 秋の夕ぐれ」を思い浮かべ、もの悲しさが増し増しになります。